みちぱん書評録

しがない書店員・みちぱんによる超絶個人的見解の書評記録

ヨシタケシンスケ「あるかしら書店」

あるかしら書店

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著:ヨシタケシンスケ 版元:ポプラ社

 

 その町のはずれの一角に、「あるかしら書店」があります。このお店は「本にまつわる本」の専門店。店のおじさんに「○○についての本ってあるかしら?」ってきくと、たいてい「ありますよ!」と言って奥から出してきてくれます。今日もあるかしら書店には、いろんな理由で本を探しにお客さんがやってきます。
この本屋さんでは、「あったらいいな」という本や夢いっぱいのグッズが、次から次へと飛び出します。月明かりの下でしか読めない「月光本」、読書に付き合ってくれる「読書サポートロボ」、ふたつの本を合わせて初めて読むことができる「2人で読む本」などなど、読んだらきっと「本ってやっぱりいいよねぇ」と言いたくなってしまうエピソードが満載。大人気の絵本作家ヨシタケシンスケさんの豊かな発想力がめいっぱい詰まった、ますます本が好きになってしまう一冊です。 

(「ポプラ社」書籍の内容より)

 

 

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みちぱん

今回は、こちら。
話題の絵本作家・ヨシタケシンスケさんが手がけた
あるかしら書店です!

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ブンちゃん

あー、この作家さんね。
うちの書店のキッズコーナーにも、ほぼ全シリーズが
平積みされている人気者の。
なんで売れているのかよく分からないけど。

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みちぱん

またそんなこと言って。
ブンちゃんこの間、閉店作業の合間をぬって
立ち読みしてたじゃないですか。
気になっていたくせに、素直じゃないんだから。

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ブンちゃん

…ところで、この本のジャンルってなに?

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みちぱん

話逸らしたな…。

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みちぱん

すごく個人的な見解なんですれど、
使われている文字がひらがな、
もしくは小学校低学年レベルの漢字のみ使用されていて
フリガナがふってあるものが子供向け、という認識です。
その中で絵がメインであるなら絵本、
子供向けに簡略化された文学などは児童書と呼んでます。

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ブンちゃん

その考え方でいくと、この本は普通に漢字使っているし、
フリガナもふってないから一般書籍扱い?
でもうちの店だと児童書のところに置いているよね。
文芸書のところにもちょこっと置いてあるけど。

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みちぱん

難しいところですね。
あとはCコードを見るという手もあります。

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ブンちゃん

「Cコード」?

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みちぱん

書籍や雑誌には、頭文字Cと数字4桁を組み合わせた
「Cコード」と呼ばれるものが割り振られています。
これは大まかにジャンルを区別するためのもので、
子供向けの本には1桁目の数字が「6」や「8」が
振られていることが多いですね。

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ブンちゃん

このあるかしら書店の数字は
「0」から始まっているみたいだけど?

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みちぱん

そう、あるかしら書店のCコードは「C0095」。
この数字は、一般(0)>単行本(0)
>日本文学・評論・随筆・その他(95)
という意味になってます。
…まぁ、実際にはお客さまが探しやすいのが一番なので、
絵本作家として知られているヨシタケシンスケさんですから
絵本の近くに置いておくのがベストでしょうね。

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ブンちゃん

ふーん。
なんか売る側って小難しいこと考えているんだね。
買い手はそんなコード知らないと思うよ。

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みちぱん

そうなんですよね。
いわば、このコードは完全に売る側目線のもの。
新刊や、補充の本が届いて、
「この本は一体どこに置けばいいの!?」というときは
Cコードを参考にさせていただいております(笑)

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ブンちゃん

ところで、君の無駄に長いウンチクのせいで
全然本の内容の話してないね?

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みちぱん

そそそそそうですね!ちゃんと書評しましょうね!
まず、これはとある町の本屋さんのお話なのですが、
この本屋さん、「本にまつわる本」専門店なんですよ。
私みたいな本好きからすれば、よだれものですね。

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ブンちゃん

普段死んだ魚のような目をしているくせに、
こういうときは爛々としてるんだよなぁ。
じゅるり、とか言ってるし、パンのくせに。

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みちぱん

お客さんが店のおじさんに、
「○○○っていう本、あるかしら?」って聞くんですけど、
たいてい「ありますよ!」って返ってくる。
やっぱり、欲しい本が置いてあるということは嬉しいですよね。
私は中でも「書店婚」というのに惹かれました!

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ブンちゃん

あぁ、本好きな2人が書店で結婚式挙げるってやつね。
面白そうだよね。誓いの言葉なんか
「カバーかけますか?」だもんね。
現実でも検討してみたら?相手がいればの話だけど。

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みちぱん

痛いところをつかないでください…。
ブンちゃんは何が気になりました?

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ブンちゃん

僕は「水中図書館」かな。
階段のない高い塔にぎっしりと本が詰められた図書館。
年々水位が上がるので、水没した本はもう読めない。
でも、上にある本も階段がないため届かない。
読めるのは船に乗って手の届く範囲のものだけ。
時価っていうか、風景も幻想的でロマンだよね。

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みちぱん

確かに、素敵なお話でしたね。
でも、とりわけ面白かったのは…。

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ブンちゃん

最後のやつ?

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みちぱん

そう、最後のやつ!笑
常にお客さんに「ありますよ!」って返していたおじさんが、
唯一「あー、その本はまだないです」っていった本。

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ブンちゃん

まぁ、あんな本存在しないだろうな。
というか、あったら色々と面白くなくなるからいらない。

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みちぱん

気になる人はぜひ買ってみてくださいね!