みちぱん書評録

しがない書店員・みちぱんによる超絶個人的見解の書評記録

稲泉連「「本をつくる」という仕事」

「本をつくる」という仕事

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著:稲泉連 版元:筑摩書房

 校閲がいないと、ミスが出るかも。いろんな声をつたえるのに書体は大切。もちろん紙がなければ本はできない...。こんなところにもプロがいた!

(「Google Books」より)

 

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みちぱん

今回は、こちら。
稲泉連さんの「本をつくる」という仕事、です。

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ブンちゃん

恒例の本シリーズか。第3弾くらい?

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みちぱん

おそらくそうかと。
もうシリーズ化したほうが良さそうですね…。
本にまつわる本を集めるクセは
なくなりそうにないので(笑)

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ブンちゃん

あとは言語学とかも好きだよね。

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みちぱん

そうですね。日本語が好きなので…。
この本は、書店員になりたての頃に
「意外と本のこと何も知らないなぁ、勉強せねば」と
意気込んで買った本ですね。

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ブンちゃん

確かに、再販制度のこととか知らなかったな。
普通に本を買って楽しむ分には要らない知識だけれども。

 

www.weblio.jp

 

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みちぱん

研修のときに教えてもらって、びっくりしました。
この業界に関わりたいと言っておきながら、
あまりに無知すぎる!と愕然としましたね(笑)

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ブンちゃん

本を作るにはまず作者がいて、編集者がいて、校閲者がいて、
OKが出れば印刷会社に依頼して書店へ、くらいの
単純な流れだと思っていたもんな。

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みちぱん

この本では、作者である稲泉さんが、本にまつわる仕事人を
インタビューしてまわっています。
活字・書体を開発する伊藤さん、製本所の青木さん、
活版印刷所の溪山さん、校閲者の矢彦さん、
製紙工場の日比野さん、装幀家の日下さん、
エージェントの玉置さん、児童書作家の角野さんなど。

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ブンちゃん

ひとつの本が出来上がるまでに、
これ以上に膨大な人が関わっているんだよね。
ところで、「エージェント」ってなに?

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みちぱん

出版業界においてのエージェントは、
海外の本に関係する職業ですね。
英書の輸入を行ったり、
人気が出そうな本を見つけてきて和訳を依頼するとか。

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ブンちゃん

なるほど。
ハリー・ポッターシリーズや
アガサ・クリスティーの作品なんかは
エージェントによって持ち込まれたものか。

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みちぱん

そうですね。
少なからず関わっていると思いますよ。
私は大日本印刷の伊藤さんのお話に
度肝を抜かれましたね…。
表紙や装幀を見て本を買う人も多いから、
そこをこだわるのは分かります。
でもまさか、本を構成している文字、その字体にまで
こんなにこだわり抜いている人たちがいるなんて…と
驚愕しましたね。
えっ、使われているフォントって全部同じじゃないの!?って。

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ブンちゃん

漫画は絵でも表現できるけど、小説は「文字」が命。
その文字にこどわることは言ってみれば
当たり前のことなに、結構盲点だったね。

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みちぱん

本当にそうですね…。
私はこの本を読んでから、奥付まで見るようになりました。
印刷所とか製本所がどこだったのか、
装幀家や写真家は誰だったのか、と気になってしまって。
本とはどのように作られるのか、
気になった方はぜひ読んでみてくださいね。